子どもがお風呂に入りたがらない!専門家が理由と対策を徹底解説

生活

♯発達障害♯グレーゾーン

毎日嫌がる子どもをお風呂に入れるのって大変でストレスが溜まりますよね。

この記事では小児専門の作業療法士が、専門的な視点から

お子さんのお風呂を嫌がる原因と対策についてご紹介します。

これを読めば、毎日のお風呂を親子にとって楽しい時間に変えられるかもしれません。

シャワーがチクチク感じて不快

感覚に過敏さがあるお子さんの場合、シャワーの水をチクチクして痛いと感じることがあります。

私たちは常に様々な感覚を受け取りながら生きています。そして同じ刺激でも、その感じ方は人によって様々です。特に発達特性のあるお子さんの場合その感じ方の偏りが大きいことがあるため、配慮が必要不可欠です。

決して慣れるものではありませんので、無理に慣れさせようとすることは避けましょう

一度お子さんに「シャワーあたるの痛い?」などと聞いてみてもいいかもしれません。

対策1:お湯を桶に一度入れてからかける

お湯を桶に一度入れてからゆっくりとかけてあげるようにします。いきなりかけるとパニックになるかもしれないので、「お湯をかけるよ」などと予告してからかけるようにしましょう。

対策2:シャワーヘッドを替える

シャワーヘッドには水圧や水の出方が調整できるものがあります。節水にも有効で、美容効果のあるものなど、大人も満足できる商品がたくさんありますので悩んでいる方は購入を検討してみてもいいかもしれません。

満足度の高い商品をピックアップしました。参考にしてみてくださいね。




タオルで擦って身体を洗うのが苦手

こちらも感覚の過敏さがあるケースです。身体を擦って洗うことを不快と感じている可能性があります。

対策1:泡で身体を洗う

泡で出てくるボディウォッシュを使用したり、大人が泡立ててあげてから洗ったりします。

ヌルヌルとした感覚を嫌がらなければ、泡立てずにそのまま洗ってしまってもいいですね。子どもにあった身体の洗い方を模索してみましょう。

顔にお湯がかかるのが苦手

顔にお湯がかかるのが苦手な場合もあります。苦手な原因は、顔が他の部位より敏感であるために不快に感じることや、目にお湯が入るのが怖いこと、目を閉じるのが怖いことなどが考えられます。

対策1:シャンプーハットを使う

顔にお湯がかからないようにシャンプーハットをつけるのも1つの手です。しかし中にはシャンプーハットの締め付けが苦手なお子さんもいますので、お子さんにあったものを選ぶようにしましょう

シャンプーハットは100均にも売っていますが、インターネットにはサイズ調整できたりデザインが可愛かったりするものも売っていますのでぜひチェックしてみてください。




対策2:濡れたらすぐにタオルで拭けるようにする

顔が濡れてしまった時に拭ける用のタオルをそばに置いておく方法もあります。濡れてしまってもすぐに拭けるという安心感から、お風呂への恐怖心も和らげられるかもしれません。

見通しが持てなくて不安

実はお風呂は、服を脱ぐところから始まり洗髪、洗顔…と工程の多い作業です。そのため子どもにとっては、何をどれくらいすればいいのか、見通しがつかずに嫌なものとなっている可能性があります。

私たち大人も、終わる時間や、やることが不明確な仕事をさせられると辛いですよね。それと同じです。

対策1:お風呂の工程を絵カードで示す

入浴前や入浴中に、やることを絵カードで示してみましょう。洗い残しが気になる場合は、洗う部位までイラストで示してあるものをチョイスしてもいいでしょう。

※ご自宅で印刷して使う場合、ラミネート専用機器がなくても、百均に売ってるものならラミネート可能です。

対策2:口頭で流れを確認する

絵カードを使って視覚的に見せると分かりやすいですが、すぐに絵カードを用意できない場合もあると思います。そんなときは、例えば指を3本立てて見せながら「頭、顔、身体、洗ったら終わりだよ」などと確認してあげましょう。工程ごとに「今、頭終わったね、次、顔だね」などと何度も確認してあげると効果的です。

遊びに夢中でお風呂が面倒臭い

目の前に楽しいことがあるときに、それをやめてお風呂に入るというのは子どもにとって至難です。無理やりお風呂に引っ張っていっても、お互いにストレスがかかるもの。ひと工夫をしながら楽しい気持ちでお風呂に向かえるといいですよね。

対策1:区切りを決めて遊びを終える

切り替えが難しいお子さんの場合、「あと何回」「あと何分」などと予告をしてみましょう。切り替えまでの心の準備をすることができます。時間だと分かりにくいことが多いため、時間で区切る場合には、「時計の長い針が5になったら」「砂時計が終わったら」など視覚的に分かるように声かけをしてみましょう。

対策2:お風呂を楽しくする工夫をする

お風呂を楽しい時間と認識してもらうことも、お風呂に入る意欲向上に効果的です。お風呂で遊べるおもちゃを使ったり、親子でお喋りをしたり、歌を歌ったりするのもいいでしょう。その他、入浴剤を使ったり、お風呂絵本という濡れると色の変わる絵本を使ったりするのも楽しいですよ。

↓(参考)ポケモンのおふろえほん


対策3:ご褒美を活用する

ご褒美を用意するのもおすすめです。お風呂に入れたらシールやスタンプを1つもらえるようにします。そして10個集まったら好きなおやつを買ってもらえるなど、ご褒美を設定します。頑張りが目に見えて分かりやすいので、達成感を感じ自信や意欲向上にも繋がりますよ。

※ご褒美については、否定的な意見も時々ありますが、私は使い方を間違えなければ、子どものやる気を引き出せる有効な手段だと考えています。いずれ他の記事で詳しくご説明できたらと思います!

お風呂に入る意味を理解できていない

そもそも子供にとって風呂に入る意味は分かりにくいものです。意味が分からなければ、ただの嫌な時間と捉えてしまう可能性も。“お風呂=きれいになる”と意識的に学べるような取り組みをすることも大切です。

対策1:入浴後きれいになったことを伝える声かけをする

入浴後は、「きれいになったね!」「すっきりしたね!」「気持ちがいいね!」など、お風呂に入ったことによって清潔になったという事実を伝えましょう。「今日もお風呂に入れたね!」などと褒め言葉も加えるとより効果的です。お子さんはお風呂に入ることが良い行動だと認識し、モチベーションに繋がります。

対策2:お風呂に関する絵本を読む

絵本を読みながら楽しくお風呂に入る意味や楽しさについて学ぶこともできます。絵本はたくさん種類がありますので、一度図書館で借りてからお子さんが気に入ったものを購入するのもいいと思います!ちなみにこちらは著者のおすすめ絵本です。

↓「こねこのきょうだいかぞえうた おふろ」2歳頃~


↓「おふろだいすき」4歳頃~


まとめ

いかがでしたでしょうか。お子さんによってお風呂に入りたくない理由はさまざまです。面倒くさがっているだけと決めつけず、どうしてお風呂に入りたがらないのかまずはお子さんをよく見て、原因にあった方法を試せるといいですね♪

この記事が育児を毎日頑張っているお母さん・お父さんの少しでもお役に立てていたら幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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